サラリーマン、浅野拓巳（あさのたくみ）は、家族のために仕事に全てを捧げてきた。自分を押し殺し、頭を下げ、言いたいことも言わずに我慢し、会社の部長まで上り詰めた。しかし、いつしか家族は、誰も拓巳と話さなくなっていた。
ある日、拓巳は飲み屋で強烈な男と出会う。豪快、破天荒、昭和初期の映画から抜け出してきたような、
その男の名は虎山丈一郎。劇団「野生の王国」の役者だった。
丈一郎の野生的な魅力に引き付けられ、拓巳はその場で弟子入りを頼み、劇団に入団することに。
そこは毎日、掃除洗濯、くたくたになるまでの稽古、そして強烈な個性の劇団のメンバーたち。
昔の自分の輝きと家族の信頼を取り戻す為、拓巳は劇団の一番の下っ端として悪戦苦闘するのだが…。
1977年4月15日生まれ。東京都出身。
劇団プープージュースの主宰として、本作を含め全ての公演の脚本・演出を担当。映画監督作に『サムライダッシュ』(12)、『女子高』(16)などがある。また、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(20)に出演するなど、役者としても活動している。
| 都道府県 | 劇場名 | 上映期間 | 前売券 |
|---|---|---|---|
| 東京 | シアターギルド | 終了 | - |
| 東京 | 池袋シネマ・ロサ | 終了 | - |
| 群馬 | 前橋シネマハウス | 終了 | - |
| 長野 | 松本シネマライツ | 終了 | - |
| 愛知 | 豊川コロナシネマワールド | 終了 | - |
| 愛知 | 名古屋シネマスコーレ | 終了 | - |
| 京都 | アップリンク京都 | 終了 | - |
| 大阪 | シアターセブン | 終了 | - |
| 広島 | 福山駅前シネマモード | 終了 | - |
| 福岡 | kino cinema天神 | 終了 | - |
1962年10月27日生まれ。愛知県出身。
1992年NHK連続テレビ小説「ひらり」にて人気を博して以降、数々の作品に出演し、名バイプレーヤーとして活躍。若い世代にも「ガリレオ」シリーズでの福山雅治演じる湯川学の助手役として馴染みが深い。映画では2018年「いつくしみふかき」にて初主演。人気アニメシリーズ「おしりたんてい」では声優も務めるなど、活動の幅は今も広がり続けている。大阪芸術大学在学中の劇団☆新感線への参加や、卒業後に唐十郎を主宰とする状況劇場へ入団など、劇団とも関わりが深い。
1973年11月12日生まれ。大阪府出身。
丹波哲郎主宰の俳優養成所「丹波道場」で演技を学び、1996年に北野武監督作『キッズ・リターン』で映画デビュー。その後『喧嘩の花道』など多数のVシネマで主演を務める。2007年に出演した映画『クローズZERO』では第17回日本映画批評家大賞 助演男優賞を受賞。その後の主な出演作には映画『闇金ウシジマくん』シリーズ(12~16)、『夢売るふたり』（12）などがある。NHK大河ドラマには『龍馬伝』(10)、『麒麟がくる』(20)に出演している。
1988年3月17日生まれ。東京都出身。
映画『三本木農業高校、馬術部』主演女優としてデビューし、報知映画賞や日本アカデミー賞にて新人賞を受賞。その後、演劇留学にてニューヨーク フィルム アカデミースクール(acting for filmコース)を卒業。帰国後は、TBSドラマ『SAKURA~事件を聞く女』(14)、映画『八重子のハミング』(17)、『ばぁちゃんロード』(18)、『いけいけ！バカオンナ～我が道を行け～』(20)、舞台『熱海殺人事件 NEW GENERATION』(17)、『センチュリープラント2022』などに出演。近々ではApple TV+ 映画『TETRIS』でハリウッドデビューを果たした。
1977年9月10日生まれ。
広島生まれの博多育ち、長野出身。劇団プープージュースの中心メンバーとして数多くの公演に参加し、本作の舞台版では主人公、浅野拓巳を演じている。近年の他出演作に、ドラマ『The埼玉』（JCOM/22）、『元彼の遺言状』（CX/22）、『罠の戦争』(CX/23)、映画『俺を早く死刑にしろ！』(22)、『手のひらのパズル』(22)、CM『サテライトオフィス』などがある。
1995年12月25日生まれ。大阪府出身。
学生時代からモデルとして活躍。主な出演作にNHK大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺～」(18)、ドラマ「ブラック校則」(19)、「病室で念仏を唱えないでください」(20)、映画『君は永遠にそいつらより若い』(21)、『High & LOW THE WORST X』(21)、『Sin clock』(23)などがある。2022年NHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」結城章役で一躍話題に。Netflix「サンクチュアリ―聖域―」にも相田こうた役で出演している。
1977年10月7日生まれ。愛知県出身。
劇団プープージュースの中心メンバーであり、役者として劇団の公演に出演しつつ、脚本や演出を担当した公演も多い。こども演劇プロジェクトN.G.A.の代表を務めている。
1962年11月22日生まれ。東京都出身。
1990年より劇団東京乾電池に入団。以降、劇団本公演を含め様々な舞台に参加。現在では映画、テレビ、舞台、ＣＭと数多く出演し、活動の範囲を広げている。主な出演作に、映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(18)、『手』(22)、『スクロール』(23)、ドラマ「元彼の遺言状」(22)、藤子・Ｆ・不二雄 ＳＦ短編ドラマ「親子とりかえばや」(23)などがある。
1996年11月16日生まれ。愛知県出身。
「Girls Award」主催のオーディションにてグランプリを獲得。モデルとして活動しつつ、俳優としても仕事の幅を広げている。主な出演作にドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(19)、映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』(19／主演)、舞台「真・三國無双〜荊州争奪戦IF~」(21)、「DOLL」(23)などがある。2023年７月より「ウルトラマンブレーザー」にてヒロイン、アオベエミ役で出演中。
1981年11月6日生まれ。神奈川県出身。
大学在学中に米国への演劇留学を経験。帰国後、ドラマ「ビー・バップ・ハイスクール」(04)にてデビューし、その後は数多くのテレビや映画、舞台で活躍。主な出演作に、ドラマ「遺品整理人」シリーズ（10~12）、「教場」(20)、「イチケイのカラス」(21)、映画『まだまだあぶない刑事』(05)、『花筐/HANAGATAMI』(17)、『スカブロ』(18)、『女たち』(21)などがある。
コメント
この主人公の浅野は普通の平凡なお父さんだが、あんな風に堂々と声を出して台詞を叫べば、もう上手い下手の問題ではない。
人の魂の自由が言葉に乗っかる。
かっこよく、眩しかった！
松村武（劇団カムカムミニキーナ 主宰）
日本映画でこんなに全編舞台演技で押し切る作品は蒲田行進曲以来かもしれない。
その潔よさと信念とバカ正直さは観てる者の気持ちを無性に掻き立てる。
俺ものんびり映画なんか観てる場合じゃ無いと急に全力で走り出したくなる鑑賞感。
この作品には演劇人の心地よい腕力を感じます。
寺十吾（tsumazuki no ishi主宰）
笑って、泣けて、元気をもらえる！
いつの間に、夢見ることを忘れた全国のオジさんにエールを送る、
これがニッポンの喜劇だ！！
くれい響（映画評論家）
うちの劇団にもオジサンが集まっています。
何かを夢見て、何かを探して、無心に稽古する姿は、
禿げていてもキラキラした少年に見えます。
鯨エマ（NPO法人シニア演劇ネットワーク理事長）